2022/10/05
静岡聖光学院での特別講座を9月26日〜29日の4日間にわたって開催しました。
静岡聖光学院では、全国に先駆けてIT授業やプログラミング入試を導入されており、当社ではプログラミングの授業を2020年度より担当させていただいています。
今回は高校1年生を対象に、HTML&CSS(Webページ制作)、アイディアソン、デジタル表現(ポスター制作)の3部構成で集中講義を行いました。学年全体が体育館に集まるかたちで、いつもの授業とは雰囲気が異なる中での授業でしたが、和気藹々とした雰囲気で授業がはじまりました。
初日と2日目は HTML&CSSを学びながら自己紹介のWebページを制作しました。中等部で一度習ったHTML&CSSの基礎を思い出しながら、テキストや画像をどう配置したいか、どのようなコードを組めば良いか、友達同士で教え合いながら試行錯誤する様子が見られました。日頃何気なく見ているWebページの仕組みを理解できる機会とあって、悩みながらも集中していました。
2日目は、ゲストに株式会社三越伊勢丹 営業本部 オンラインストアグループ デジタル事業運営部の仲田 朝彦さんを迎え、メタバースをテーマにしたアイディアソンを行いました。
まずは仲田さんから、伊勢丹が提供する仮想新宿が舞台のメタバース「REV WORLDS(レヴワールズ)」のご紹介のあとディスカッションがスタート。
「メタバースの世界で自分らしく生きていくには、どのようなことが求められるのか」「メタバースの世界ではどんなことができるのか」についてグループで話し合った内容を発表してもらいました。
生徒たちからは、メタバースによってファッションやゲームなど多様なコンテンツを通じて自己表現の幅が広がること、性別や属性、国籍を超えた交流が生まれ、現実世界とは異なる生き方ができる可能性が挙げられました。
一方で、犯罪や誹謗中傷といったリスクにも言及し、現実における利用者の人権や感情が前提にあること、多様性がある世界だからこそお互いを認め合うことや秩序・規範を大事にすべきという意見も上がり、本質的な議論がされていて私たちにとっても非常に面白い時間でした。
講評では仲田さんから、「メタバースでは何でもできるのではなく、何をするかが重要。使う側の意識が問われる時代になるので、今日議論したことを今後も追求してほしい」と話されたのが印象的でした。
2日目から最終日にかけてはAdobeを使ってデジタル表現を学びました。IllustlatorやPhotoshopといったツールの基本操作を学んだ上で、間近に控えた文化祭のポスターを作成してもらいました。出来上がった作品はグループごとに講評し合い、代表者が舞台に立って発表しました。
デザイン自体初めてという生徒も多い中、どの作品も個性豊かで、伝えたい内容に合わせて色使いやレイアウトを工夫されていました。
あっという間の4日間でしたが、生徒たちから活発に質問や意見が生まれる充実した授業となりました!スキルだけでなくクリエイティブ思考も養う4日間になったのではないかと思います。